この記事は、
・ちょっとしたことがトラウマになり、それ以来再挑戦しない
・はじめて会う人や行く場所が嫌だという。
・うちの子は何でもすぐ不安を口にする。原因と対策を知りたい。
と不安が強い子供を持つ方に向けて書いたものです。
筆者(たーみょん)には執筆時現在2歳と5歳の娘がおります。
5歳の娘が3歳のときに幼稚園行きたくないとなり、その時に様々な原因を探りました。
候補の一つに不安が関係しているかもと思い、出来るだけ科学的見地の下、徹底的に調べました。
その調べたことをまとめましたので、ご覧ください。
もし、普通の生活ができなくなるくらい不安が強すぎる状態の方は専門医やカウンセラーに診てもらうのが、先決です。
ちなみに、
不安になりやすい人ほど賢くなるという研究があります。
→どんなことがあっても良い様に準備、勉強する。
→賢くなる
という流れです。
「不安はやる気の原動力にもなる」ので、不安になりやすい子供だからと親はあまり落ち込まないでくださいね。
子供の不安が強い原因4種
不安が強い原因は主に4種類あります。
- 環境
- 遺伝子
- 女性
- 食べ物
です。
順に解説していきます。
1:環境が引き起こす不安
環境が引き起こす不安は最も多いですね。
しかも、子供ってなると、不安の原因は親か先生か友達の3択の場合が多いです。
不安になるきっかけが
- 誰かにいじめられた
- 何かが出来ない(友達との比較による不安)
- 友達と喧嘩した
- 先生が怖い
- トラウマ
等々から来る場合には解決策は大抵いくつか思いつきます(容易か否かは別ですが…)。
原因を取り除くために、原因となる人と話し合いで解決したり、接触しないように工夫したり、トラウマ解決のためアドバイスしながら再挑戦して不安解消等々です。
でも、何もないのにすぐ不安がる子供もいます。
その原因は、環境の観点から考えると親の影響です。
例えば、
子供が何かに頑張って挑戦したのに失敗したとき、
親が「あ~あ、何やってんのよ~」
って言っちゃう親だとします。
そうすると、何かにつけ親が嫌な顔するので、挑戦することに憶病で不安に思いやすくなります。
親が子供とどう接してあげるかで、子供は簡単に不安に強くも弱くもなります。
また、同じ環境下にいるのに、なぜか不安が強くなりやすい子供もいます。
子供によって個人差があるのは環境の他にも原因があるからです。
2:遺伝子による不安
欧米の人って日本人に比べて楽天的な人が多いなぁってイメージを筆者は持っています。
これは科学的にも証明されていて、不安遺伝子なるものが日本人の多くの人が持っているのに対して、欧米の人はあまり持っていないとのことです。
だから、日本人ということだけで、不安になりやすいということです。
参考: https://tech.nikkeibp.co.jp/it/atcl/watcher/14/334361/021100482/?ST=social&P=1
3:女性であるが故に不安
女性は男性と比べて不安に感じる人が多いため、勘が働きます。
旦那の女性関係が怪しい
と気づくのが早いのは常に不安に思っているから色んなことを観察して、変化に敏感になっているためです。
日本人女性というだけで、不安になりやすいんですね。
遺伝子と女性に関する不安に関しては、簡単に変えられるものでは無いので、どうしようもありませんが、後ほど不安を和らげる方法を記載しておりますので、引き続きご覧ください。
4:栄養素の欠乏による不安
人はある栄養素が不足すると、不安になりやすくなります。
その栄養素は
・ミネラル(鉄、亜鉛など)
・必須アミノ酸(トリプトファンなど)
・脂肪酸[ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタンエン酸(EPA)]
などがあげられます。どんな食べ物に含まれているのかは記事下の方に記載。
参考: https://www.cocoro-h.jp/meal/nutrient/
砂糖の取りすぎに注意!
砂糖の取りすぎでうつ病になりやすくなるという研究があります。
できる限り砂糖を減らすようにとのことなんですが、WHOの指針では平均的な成人で25グラム以下に抑える様にとのこと。
1日の摂取カロリーが成人2200kcal、子供4歳1300kcalとして計算すると子供の砂糖は約15g以下に抑えなければならない、ということになります(あくまでも計算上の数字)。
ちなみに砂糖の量は、プリン1個約10g、缶ジュース(250ml缶)1本約25g、板チョコ1枚約30gです。
バランスの良い食事を心がけましょう。
参考:https://style.nikkei.com/article/DGXDZO71009880Q4A510C1MZ4002/
子供の不安が強い時の対策
子供の不安が強い時の対策は根本原因を取り除くことです。
その原因というのは上記の通りですが、もちろん、取り除けないことは多いですよね。
また、取り除けるまでに時間がかかる場合もあります。
そんなときのために、ここでは不安を和らげる5つの方法を紹介します。
- 過保護、過干渉を止め、自信をつけてあげる。
- 自己肯定感を高める。
- ハグで幸せな気持ちにしてあげる。
- お散歩で幸せな気持ちになる。
- 笑顔を絶やさない。
- 不安改善の食事
1:過保護、過干渉を止め、自信をつけてあげる。
子供を普段から甘やかしすぎていると、子供は親から離れると不安でしょうがないです。
普段は親がやってくれていることを誰もやってくれないですから、子供はどうしたら良いのかわからなくなってパニックになるかもしれません。
また、怒鳴られてばかりの子供はそもそも自身がありません。
何をしても怒鳴られて常に否定されているのですから、自分は何もできないって思っています。
だから、親がいないと不安なんです。
過保護、過干渉(怒鳴るのも過干渉によるもの)はやめ、子供をもう少し自由にしてあげて、何でも自分でするようにしてあげましょう。
親は馬鹿を演じよ!
脳科学者の茂木健一郎先生は
カリスマ性の高い人を前にすると、人々の前頭葉の遂行性回路の活動が低下することを示す研究がある。いわば、人々は、自分自身で判断して行動することをやめて、カリスマ性のある人に追随することを選択するのである。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) September 13, 2019
と、おっしゃっております。
これを親子に当てはめると、親はカリスマ性のある人です。
親は子供よりも出来ることが多いし、何でも知っている、と子供は思っています。
だから子供は自分で考える必要がなくなり馬鹿になるんですね。
しかも、こんな全幅の信頼を置く親が急に自分から離れようものならば、不安で仕方がない。
悪いことだらけじゃないですか。
過保護、過干渉はいますぐやめて、親はバカを演じた方が子供のためになりますね(笑)。
褒めて自信をつけよう
子供自らやりたいことをやらせてあげて、頑張った時にはそれを褒めてあげる。
これを繰り返していると自信が付き、
親がいなくても大丈夫だし
何でも挑戦してみよう
と思う様になります。
ここまでくると不安はかなり軽減している状態です。
褒め方の詳細はこちら↓
◎ 疑問・子供の能力を伸ばす褒め方、褒め言葉を知りたい。・子供のやる気が持続する方法を知りたい。・子供を褒めているのに挫折することが多い。ダメな褒め方ってあるのかな?と思っている方に向けて書いた記事です。筆者(たーみ[…]
2:自己肯定感を高める
自己肯定感が高い状態になると不安はかなり軽減されます。
自己肯定感が高い状態とは
自分が自分であって大丈夫
と思える精神状態のときです。
なので、子供の自己肯定感を高めるには、良い点も悪い点も含めて子供を愛し、その愛を子供に伝えることです。
愛を子供に伝える手段はいくつもあります。
その一つとして挙げられるのは、共感することです。
いい加減にほめたり、頭ごなしに叱るのではなく、
子供をしっかりと見て、子供の気持ちに寄り添ってあげる共感が自己肯定感を高めます。
また、人を愛し愛されることが自己肯定感につながるので、親友がいるというのも重要です。
親友は作ろうと思って簡単に出来るものではないですが、親としてしてあげられることと言えば、出来るだけ友達と遊ぶ機会を作ってあげることですね。
他に、親が子供に愛を伝える方法として挙げられるのは、ハグです。
3:ハグで幸せな気持ちにしてあげる
ハグをすると、子供は
自分は愛されている
と実感しやすいです
そして、とても幸せな気分になります。
幸せだと精神が安定しますから、不安が軽減されるんですね。
ただし、子供がハグなんてしたくないって思ってる状態だと効かないので、要注意です。
ハグしてニコニコ顔になるときは大抵問題なしです。
ハグの効果
ハグの効果を示す研究結果を紹介いたします。
研究1
Medical University of Vienna
https://medicalxpress.com/news/2013-01-good.html
オーストリアのウィーン大学医学部の研究では、ハグをすることで、ストレス、恐怖、不安を軽減し、血圧を正常にするなど健康促進され、記憶力を向上することがわかりました。ただし、ハグは親しい人とのハグでなければ逆効果です。
ハグは親しい人と、ということですから、子供にとっては母親や父親のハグはとても効果的なものになるということですね。
ただし、例えば父親が単身赴任などで、ほとんど子供と顔をあわさないという場合は父親のハグは逆にストレスになるかもしれないので、子供にとって大好きな存在となる人がぎゅーっと抱きしめてあげると良いということですね。
また、ハグをすることで、「オキシトシン」というホルモンが出ます。
オキシトシンとは?
オキシトシンとは、人間の脳から出るホルモンの一つで、神経伝達物質の役割も果たすものです。分泌されると幸福感をもたらすことから、「幸せホルモン」と呼ばれます。
オキシトシンが分泌されることで、ストレスが消され、疲れが癒され、気持ちが安定し、心地よい幸福感がもたらされます。さらに、オキシトシンが分泌されると、セロトニン神経までもが活性化することで、より心が癒されるといわれています。
また、オキシトシンは、別名「愛情ホルモン」と呼ばれるように、男女や親子などの人間関係において、愛による絆を心地よいと感じさせてくれます。
オキシトシンはハグだけでなく、スキンシップをするだけでも分泌されるとのことですので、積極的にスキンシップを取り入れていきたいですね。
4:お散歩で幸せな気持ちになる
ハグをすることで、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されると記載しましたが、幸せホルモンは他にもあります。
それはセロトニンです。
セロトニンは
- 太陽光を浴びる
- 単純なリズム運動をする
と分泌されます。
なので、子供と一緒にできる簡単な方法は
お散歩
ですね。
天気の良い日に5分だけでも良いので、お散歩をしてください。
それだけで、幸せな気持ちになります。
(参考:医療法人社団 平成医会)
5:笑顔を絶やさない
楽しく笑ってるときって不安がないですよね。
普段から親が良く笑っていると、子供も良く笑うようになります。
良く笑い、家族みんなであかるくすごしましょう。
バラエティー番組なんか見てると、必ず画面に映っている人以外の大勢の笑い声って入ってますよね。
あれって、笑い声につられて笑ってしまうためなんですよ。
周りが笑ってると、たいして面白くなくても面白くなってくるんです。
だから、家族みんなで笑ってたら子供も楽しくなってきて不安に思う暇がないんです。
ただ、注意点としては、ひどく落ち込んでいるよな精神状態のときには逆効果となることもあるので、精神状態の度合いに応じて対応してください。
6:食べ物で不安を解消しよう
足りなくなると不安になりやすい栄養素はすでに書きましたが、
栄養素だけ言われても、何を食べていいんだ?ってなりますので、食材を挙げます。
- キノコ
- 魚
- 貝
- のり
- 豚肉
- 牛肉
- 鶏肉
- レバー
- 納豆
- 牛乳
- 乳製品
…等々
上記の食材を日替わりでバランスよく摂取すると良いのですが、中でも特に注目すべきは魚です。
魚を食すことで、上記に挙げた栄養素(ビタミンB12やミネラル、アミノ酸、脂肪酸)のほとんどが摂取できるからです。
魚を良く食べる人は鬱患者が少ないって言われているほどですから、積極的に取り入れましょう。
筆者の娘の場合はビタミンB12が少ないかもって思ってます。
好き嫌いが激しくて、肉魚を食べないことが多いです。
ビタミンB12は野菜や果物にほとんど入っていなくて貝類、レバー、のりなどに多く含まれています。
食生活を振り返ってみると、娘は最近果物やふりかけご飯ばかりで、ビタミンB12を取ってないので、積極的に取ってもらえるように筆者は試行錯誤中です。
まとめ
子供や先生、友人たちとしっかりとコミュニケーションを取り、不安の原因を突き止めましょう。
原因を取り除くことが解決策ではありますが、容易ではないことが多いので、不安軽減策を実行しましょう。
不安軽減策
- 子供の自信をつける
- 子供の自己肯定感を高める
- 子供とハグをする
- 散歩して日光浴
- 親が笑顔でいる
- 魚を食べる
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