英語のインプットを赤ちゃんにたくさんさせると良いんだよね?
私は英語を喋れないし聞き流しに頼るのが一番?
と思っている方に向けて本記事を書いています。
筆者(たーみょん)は執筆時現在2歳と5歳の娘を持つ父親です。
英語の聞き流しは、様々な教材でも取り扱われていて、楽に勉強するなら聞き流しでしょ、と思っている方も多いかと思います。
また、英語の発音を正確に聞き取るためには幼いころからたくさん英語を聞かせておくと良いとも言われています。
でも、本当に効果があるの?
と筆者は思い、調べ、信頼できそうな研究結果をいくつか見つけましたので、ご紹介いたします。
赤ちゃんの英語の聞き流しは効果なしという研究結果
ネットで、赤ちゃんの英語の聞き流しの効果を検索してみると、効果があると書いてあるサイトがかなり多いです(執筆時現在)。
でも、信頼できる情報を集めれば集めるほど、全く意味がないと分かりました。
たしかに、あたりまえだけど、英語を聞かなければしゃべれるようにならないし、たくさん聞かなきゃいけないのは事実。
しかし、聞かせる方法が聞き流しだと全くの無意味。効果0です。
それを証明するいくつかの研究結果を紹介いたします。
赤ちゃんが早く喋るには?
Social environments shape children’s language experiences, strengthening language processing and building vocabulary
(社会環境は、子どもの言語体験を形成し、言語処理を強化し、語彙を構築します)
上記研究では、直接人から話しかけられた赤ちゃんの特徴は、
- 喋り始めが早い
- 語彙数が多い
- 言語処理能力が高い
と結論付けられています。
詳細は「言葉が遅い子の特徴は「キレやすい」【すべきことは1つだけ】」の記事に記載していますので、あわせてご覧ください。
上記研究結果から、日本語に限らず、英語もしゃべって欲しいのであれば、たくさん英語を聞かせた方が良いんだな、って考えられます。
そしてここからが重要なんですが、次のことも記載されています。
子供へ話しかけた量だけが子供の語彙数(ごいすう)に影響を与えた。
親が他の人としゃべっていることすら意味がないということなので、聞き流しなんてのは全く効果なしってことになります。
また、子供に話しかけた量だけが子供の語彙数(ごいすう)に影響を与えるとのことなので、聞き流しではなく、親が如何に子供へ話しかけるかが大切。
これは、日本語でも、英語でも、全ての言語に対して言えることです。
他にも英語の聞き流しに意味がないということを証明する研究はあります↓。
聞き分け能力
第2言語の習得には臨界期があります。
また、日本人が英語を学ぶときに最も重要と言っても良いのが、LとRの聞き分けです。
上記研究では、LとRの聞き分け能力は生後10ヶ月頃からできなくなるというデータを示しています。
ということは生後10ヶ月ごろが聞き分け能力の臨界期ということになりますね。
さらに、どのようなことをすると、聞き分け能力が無くならないのか、という実験をしています。
その実験では、台湾人とアメリカ人の赤ちゃんで臨界期前に中国語を聞かせています。
生後8か月くらいから中国語のレッスンが開始されます。
レッスンと言っても、中国語を聞かせるだけです。
下記3パターンで実験をしています。
- 中国人が絵本を読んだり話しかけたりと、赤ちゃんに直接中国語を聞かせる。
- ぬいぐるみの近くにスピーカーを置いて、そこから中国語を聞かせる。
- レッスンなし(比較用)。
およそ生後10ヶ月くらいになったころに中国語の聞き分け能力のスコアを測定します。
台湾人はもちろん中国語の聞き分け能力はあります。
それと比べてアメリカ人の赤ちゃんはどうでしょうか?
上記1番の中国人から直接話しかけられた赤ちゃんは台湾人と同等のスコアになりました。
3番の何もしないアメリカ人はもちろん、台湾人よりもスコアは落ちます。
そして、
なんと、
2番の「スピーカーから中国語を聞いたアメリカ人の赤ちゃん」も3番の何もしていない赤ちゃんと同じスコアなんです。
ここでは、アメリカ人への中国語習得に関しての実験でしたが、全ての言語に共通していることです。
もう、この実験結果を知って、聞き流しなんて、確実に無意味ってことがわかりますよね。
スピーカーとぬいぐるみは赤ちゃんにとって、背景と雑音でしかないんです。
いくら英語の聞き流しを赤ちゃんにさせようとも、無意味。うるさいだけ。
やはり、赤ちゃんが言葉を身に付けるためには、人に直接話しかけてもらわないといけないということなんですね。
でも、私の英語はネイティブじゃないし、ネイティブの英語を子供に話しかけるには、英語教室しか方法はないのか…?
って思いますよね。
ということで、ちょっと考えてみました↓。
英語教材の活用方法
上記研究から、赤ちゃんへの英語の聞き流しは無意味であり、意味があるのは赤ちゃんに直接しゃべりかける必要があるということがわかりました。
そこで、ネイティブな英語を子供に話しかけたい場合は、英語教室などに赤ちゃんを連れて行って、ネイティブスピーカーに話しかけてもらう方法が簡単に思いつくかと思います。
でも多くの人は、効果を十分に発揮するためのお金や時間が足りないかもしれません。
そこで行き着く先は英語教材…
結局これしかないんですよね。
英語ペラペラな親なら、英語教室も教材もなくて良いんですが、日本人らしいカタカナ英語と言われるような英語しかしゃべれないんだったら、早期英語教育をする意味があまりない??
でも、聞き流しも意味がない。
ということで、親のお金と時間、英語力がないんだったら、残念ですが、子供をネイティブスピーカーにするのはあきらめましょう。
ネイティブじゃなくても通じる
よく思い出してみて下さい。
身の回りの日本語をしゃべる外国の人。
身の回りにいなければ、テレビに出てくる人でもいいです。
しゃべり方が滑らかな人もいれば滑らかじゃない人もいる。
でも、どっちも日本語通じますよね。会話できますよね。
英語も一緒です。
そもそも、世界には英語のネイティブスピーカーってどれくらいいるんでしょうね。
良く知らないけど、アジアで考えたらネイティブじゃない人の方が多いのでは?
結局ネイティブってしゃべり方がスムーズで発音がちゃんとしているだけなんですよ。
日本語で言えば、なまりの強い田舎のおじいちゃん、おばあちゃんと話してる感覚。
時々わからないかもしれないけど、大体通じる。
ネイティブにこだわる必要なんてなかったんです。
それでも…って思うんだったら、親も頑張るしかない。
教材の発する音声に出来るだけ近い言葉を発せられるように何度も努力しましょう。
教材が発した後だったら少しは出来るかなと思います。
子供に努力してほしいんだったら、親も努力するしかないです。
絵本の活用
例えば、絵本の読み聞かせだと一番簡単かもしれません。
子供を自分の膝の上に座らせて、音声を流して、重要なキーワードだけ繰り返して発してください。
ただ、絵本の読み聞かせをするうえでも、日本語で読んでいるときと同じ雰囲気になるようにしましょう。
指差ししたり、子供の様子を見ながら音声を止めたり、繰り返したり。
他にも、絵本の中の行動を真似てみたり、実物を見せたりするのも効果的。
赤ちゃんが英語の音声を意味あるものだと判断しない限り、雑音ですから、赤ちゃんに意味を伝える努力をすることが大切です。
絵本は英語音声(CD)付きのものが色々ありますので、利用すると良いです。
他にも、こんなの↓もあります。
↑これは一文一文をタッチすることで、ペンから音声が流れてきます。
赤ちゃんの状況に応じて一文一文を読み上げてもらうので、CDと比べて音声を止める必要がなく本記事の趣旨に合ったものです。
同じ文を繰り返し読み上げることもしやすいですし、描かれている絵の名前を読み上げるのもできるので、本当に使い勝手が良いものだと思います。
他にも、こんな教材もあります↓。
・ポピーの英語「キッズイングリッシュ」って意味あるかな?・KidsEnglish(キッズイングリッシュ)の口コミやデメリットが知りたいな。・kids englishってどんな人に向いているの?って思っている方に向けて本記事を書い[…]
動画や音楽の活用
絵本に限らず、動画(テレビやyoutube等)や音楽で英語に合わせて踊ったり歌ったりする方法もあります。
また、絵本と同様に画面を指差ししたり、動画を止めたり、繰り返したり、も必ず行いながら赤ちゃんと一緒に楽しく英語を学びましょう。
まとめ
赤ちゃんの英語の聞き流しは全くの無意味。
赤ちゃんの状況に応じた英語で赤ちゃんに話しかけることで効果が表れます。
英語教材を使う場合は、言葉の意味を赤ちゃんに伝えることに最大限努力しましょう。
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