どんな指先遊びをしたら良いかな?
指先遊びをするとどう良いの?
と思っている方に向けて書いた記事です。
筆者(たーみょん)は執筆時現在2歳と5歳の娘を持つ父親です。
日々娘たちを賢く育てようと奮闘しております。
本ブログでは筆者の経験と論文や権威の方の発信している情報からたくさんの方に確実で有意義な情報を発信しております。
本記事では、指先遊びが知育に良いとはよく聞くけれど、本当にそのことは正しいのか?という疑問から、徹底的に調べましたので、ご紹介いたします。
指先を使う遊びで伸びる能力とは?【論文からひと工夫を紹介】
指先遊びが知育になるというのはよく言われています。
脳の中で、感覚や運動を司る領域の面積が多きいのは手と口です。
その脳の領域の面積の比率から絵を作ると上図の様になり、この比率のまま人形にしたものをホムンクルスと呼んでいます。
これはペンフィールドという学者によるものです。
上記のような事実はあるものの、実際に指を使って本当に知育になるのか?ただ単に器用になるだけでは?といった疑問があります。
ということで、本記事では指先遊びが知育になるのは本当か否か、また、知育になるのであれば、どんな能力が上がるのかをご紹介いたします。
シェフィールド・ハラム大学の論文
Mathematics at Your Fingertips: Testing a Finger Training intervention to improve Quantitative skills
Tim Jay and Julie Betenson
6-7歳の137人の子供に対して、指のトレーニングと定量的スキル(カウントや区分け、並び替え等)との関係に関する論文です。
論文では、指先遊びと数字ゲームの両方をすることによって定量的スキル(カウントや区分け、並び替え等の能力)が向上する、とのことです。
指先遊びは指の感覚を向上、
数字ゲームは大小比較スキルの向上
が見られましたが、それぞれは定量的スキルに影響は示さず、両方のトレーニングによって定量的スキルに良い影響を与えています。
また、論文内の引用によると、
指の認知と数値能力が関係している理由は、脳の部位が近接しているから。
ということです。
要するに、指先遊びをすることで、数値能力(算数)の向上が期待できるということ。
ルーヴァン・カトリック大学の論文
Does finger training increase young children’s numerical performance?
Maria Gracia-Bafalluy, Marie-Pascale Noël
指のトレーニングと計算力との関係を6-7歳の小学生47人に対してした研究です。
研究では指先遊びをすることで、2か月後には計算力が向上したということが書かれています。
3つのグループに分けます。
- 不器用な子供:週2回、30分間の指先トレーニング
- 不器用な子供:読解力の訓練
- 器用な子供:いつも通りの学校生活
最初は、3の器用な子供のグループが計算力、個数を認識する能力に関して最高点でした。
でも、2か月後、1の指先遊びをしたグループが最高点を取るようになりました。
最初のテストで最高点を取っているのが「器用な子」っていうことから、やっぱり指先を器用に使えるってことだけでも、賢いって言えそうです。
それで、30分、週2回の指先トレーニングをするだけでも、2か月後には器用な子供を超えられるということは、幼少期からずっと続けているとさらに期待できるのかなって思います。
ニューヨーク大学の論文
Designing for the Physical Margins of Digital Workspaces:Fidget Widgets in Support of Productivity and Creativity
フィジットウィジットで生産性と創造性が増すという研究です。
21歳から47歳までの男女(19人の男性と16人の女性)に対して調査しています。
論文では、フィジットウィジット(貧乏ゆすりのように何かを手でいじくり回すこと)で
- 認知機能
- 創造性
- 集中力
- 精神安定
が向上するとのことです。
フィジットウィジットの具体的内容の例は下記サイトに写真が掲載されていますが、簡単に言うと、ペン回しや自分の顔をすりすりって擦るなど、貧乏ゆすり的な感じで指を動かすってことです。
https://fidgetwidgets.tumblr.com/
先の2つの論文では算数に関しての能力でしたが、この論文では認知機能や創造性等が高まるということで面白く思います。
ただ、この論文の内容は貧乏ゆすり的要素があるので、指先遊びとはちょっと違うかもしれませんが、参考程度にとらえておけば良いかもしれません。
指先遊びの効果
上記3つの論文から、指先遊びは知育になるというのは間違いないということがわかりました。
特に数学の能力や創造性が向上するということなので、将来が期待できるようになります。
下記記事で述べておりますが、数学が得意になると将来は稼ぎが多く、幸せになります。
参考記事:>>【子供の将来】お金持ちで幸せになるための教育とは?研究紹介
数字を織り交ぜながら指先を使って遊ぶと知育になって、将来が期待できる子に育っていくので、指先遊びに数字をたくさん取り入れていきましょう。
でも、具体的にはどういうことをすると良いのかな?っていう方のために、具体例を紹介していきます。
指先を使った遊び7選
指先を使った遊びのねらいは知育ということが正しいと分かったので、次はどんな遊びをすると良いのかってのを紹介していきます。
とはいえ、遊びなんて何でも良いんです。
子供がするいたずらだとか、食べ遊びだとか…
子供のすることを出来るだけやめさせないことが、実は一番の指先遊び(知育)かもしれません(笑)。
まぁ、でも少しだけ指先遊びの例を紹介していきますので参考にしてみて下さい。
遊びではないものも入れていますが、参考になるかと思いますので、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
知育玩具
知育玩具で指先遊びをするのは、普通というか誰でも思いつくようなことですが一応書いておきます。
市販のものを購入する際には、しっかりと指を使って遊べるようなものを選びましょう。
知育を意識しすぎて、レベルの高いものや子供が楽しいと思わないようなものを選ばないように気を付けた方が良いです。
最近はプログラミングに関する知育玩具が多いですが、幼い時には型はめパズルが良いです。
プログラミングをするには論理的思考力が必要なのですが、論理的思考力はパズルでも鍛えられますので。
その他知育玩具に興味がある場合は、↓こちらの記事もあわせてご覧ください。
本記事は・知育玩具のおすすめが知りたい。・知育玩具って一見無意味そうなものが多いけれど、どういいの?・子供を賢くするためのおもちゃを選ぶ基準があれば…。と思っている方に向けた内容になっています。筆者(たーみょん)は子[…]
カードゲーム
これは子供の成長具合で5-6歳くらい以上からになってしまいますが、例えば「スピード」が良いです。
素早く手でカードを動かして、しかも、数字ゲームでもあります。
上記論文でもありましたように、指先のトレーニングと数字ゲームの両方のトレーニングができ、効果的な遊びです。
身支度
普段の生活の身支度などを出来るだけ自分でさせる様にした方が良いです。
着替え、ボタン、ファスナーの留め・外しなど、生活の中にこそ手指を使う機会がゴロゴロと転がっています。
もちろん2歳未満くらいまではちょっと難しいかもしれませんが、成長の様子を見て徐々に自分で挑戦していくように声掛けをしていくと良いです。
筆者の娘も2歳過ぎくらいから徐々に自分で着替えをするようになりました。
ボタンはちょっと高度ですが、出来るだけ大きめのボタンが付いているものを購入したり、小さいボタンでも大き目なものに付け替えるなど、子供にとってやりやすい環境を整えてあげることも大切です。
そして、プラスで「数」を交えながらやっていくとより良い知育になります。
例えば、ボタンを3個自分で留めてみようか、と声掛けをして、一緒にカウントするって感じです。
食事
手づかみ、スプーン、フォーク、箸で食べるだけで手指をしっかり使います。
でも、それをするには、可能な限り子供は自分で食べることが大切。
スプーンやフォーク、箸が使えなくても手づかみで食べたって良いです。
手で食べると、ちぎったり、つまんだりをたくさんします。
スプーンや箸を使うのはもっと高度なので、早い段階から持たせておくだけでも良いので、どんどん使わせましょう。
創造的作業
紙破り、はさみ、工作、折り紙、お絵描き、貼り絵、パズルなどが良いです。
創造的作業をすると、脳の理性を司る部位「前頭葉」も鍛えられます。
詳細は「前頭葉を鍛える方法」の記事に記載しておりますが、前頭葉を鍛えることにより、自制心も鍛えられるので、イヤイヤ期が来なくなります。
ハサミのような刃物を使う時には特に自制心が重要になってきますので、早いうちから親と一緒に使いましょう。また、危険であることもしっかり教えるようにしましょう。
実はこの記事を書いている横で、娘たちははさみで折り紙を切ったり、指でちぎったりで貼り絵をして遊んでいます。
ちなみに2歳の娘はハサミで紙を小さく切って貼って遊んでいます。
楽器の演奏
最初は太鼓やカスタネットでも十分。
徐々に、指をしっかり使う楽器に移行しましょう。
筆者の場合はピアノです。と言ってもおもちゃですけど。
5歳の娘は4歳くらいから小さなピアノのおもちゃで簡単な「きらきら星」や「チューリップ」を楽しみながら弾いて遊んでました。
今では電子ピアノに代わって、習い事としてピアノを楽しんでいます。
参考記事:賢い子に育てるための3つの方法と2種類の習い事【論文紹介】
料理
あまり難しく考える必要はなくて、ちょっとしたことで良いんです。
例えば、材料をボールに入れる、かき混ぜる、移す等々ちょっとしたことでも手指をしっかり使います。
上記論文での内容から言うと、数字を混ぜてあげると効果がさらに期待できるので、大匙などで回数を数えながら調味料を入れたり、重さを一緒に測って入れたり、時間を測ったり、が良いですね。
筆者は娘が1歳くらいのときから、調味料を入れたり、かき混ぜたりを手伝ってもらっています。
今では2歳と5歳の娘たちにはいろんなことをしてもらっていて、例えば、ご飯をラップに包んでおにぎりを作ってもらったり、ゆで卵の殻をむいてもらったり、おかずの分配をしてもらったりです。
それだけでなく、5歳の娘は4歳くらいのときから大人用の包丁を使って食材を切っていますし、2歳の娘はテーブルナイフでバナナのような柔らかいものを切ってくれています。
また、個人的にかなりおすすめなのが、パン作り。
筆者はいつも、ホームベーカリーに生地をこねてもらって、成形を子供たちにお願いしています。
アンパンマンやお花の形などのパンを作っていつも楽しそうです。
子供たちは、粘土遊びをしているにもかかわらず、お手伝いもできているので、子供の自尊心も高められます。
さらに言うと、夕飯づくりが楽なのに、知育もできるので最高です。
ただし、最初のころは片付けが大変でしたが…(笑)。
でも、今では全然汚さないので、楽できてます(*^^)v。
まとめ
指先遊びは知育になるとよく言われておりますが、これは間違いないということがわかりました。
特に算数に関する能力が向上するので、将来お金をしっかり稼ぎ、幸せな大人へと成長してくれることが期待できます。
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