やる気のない子供…原因を徹底解説【無理強いからの脱却】

ライオンの赤ちゃんと並ぶ女の子

この記事は

 ◎ 疑問 
・子供が勉強、宿題に対して全くやる気がなく集中力も全然ないのはなぜ?
・幼児の子供に知育を頑張りたいけどやる気を出してもらうには?
・子供のスポーツや習い事が続かないけど、なぜ?どうしたら良い?

と思っている方に向けて書いた記事です。

筆者(たーみょん)はフェンシングコーチで全国2連覇の経験をもとに子育てコーチング中です。
私の子供たち(執筆時2歳と5歳)は毎日工作やお絵描き、文字書き等の勉強を頑張っています。1時間近く集中して頑張っていることもあり幼児とは思えないほどの集中力です。

筆者のコーチング経験とわが子達に働きかけてきた内容をもとに本記事を執筆しております。
また、論文をもとにしている内容もあるので、信頼性の高いものになっております。

やる気のない子供…原因を徹底解説

主な原因は

  • やらされている感があるから
  • 面白味や興味がないから

です。
これは知育や勉強、宿題、スポーツ、習い事…何に対しても言えることであり、幼児から大人まで誰に対しても言えることです。

原因1:やらされるから

自分でやろうと思ってやる分には良いんだけど、
人に言われるとやらされている感が出てやる気は出ないですよね。

例えば夫婦間で
片付け、ごみ捨て、掃除に関して
「いつまで放置しているの?さっさとやってしまいなよ。」
なんて言われたらカチーンときてやる気が失せます。

こういうのは誰もが分かっているけどついつい言っちゃいますね。

原因2:面白味や興味がないから

顔を覆い隠す子供

子供は面白味やメリットを感じ取れないことには興味を持ちません。
当然、自分がやっていることに対してバカにされたり否定されると興味はなくなります
そして、失敗や間違えを指摘されると否定されたと思うようになり、面白味も薄れていきます。

メリットの説明でやる気は?

メリットを感じ取ってもらうために面白味の説明をしてはどうでしょうか?
何かの遊びだとすぐに興味を持ってやる気になってくれるかもしれませんね。

では、勉強ではどうでしょうか?

  • 将来なりたい職業に就くためには…
  • 大人になって苦労しないように今のうちに勉強を…

って将来のメリットを説明されたところで、まだまだ先のことなので実感できません。
なので、勉強に関してはメリットを説明してもあまり意味を持たないないことが多いです。
すぐに実感できるようなものでないと説明や説得でやる気を出すのは難しそうです。

昔はやる気で満ちていたのに今は…

小さい頃はもう少し勉強にやる気を持っていたのに…って場合でも、年齢と共に勉強が難しくなってきて、徐々に問題が解けなくなる。
ちょっとわからない問題があればすぐに面白くなくなり、やる気もなくなります。
これは、失敗や間違えをすると否定されている感があり、面白くなくなるからですね。

子供のやる気が引き出せない言葉

子供のやる気を引き出すために、やってはいけない方法は報酬脅しです。

言ってはいけない言葉として

  • これができたら欲しいものを買ってあげるね。(報酬)
  • これをしないと悪いことが起きるよ。(脅し)

があげられます。

脅しに関しては無理やりやらされる感があるのでダメな感じはわかってもらえるかと思いますが、実は報酬もダメなんです。

ご褒美はやる気が失せるという実験

全てを手に入れたはずなのに何かが足りない少女

「 外的報酬で子供の内的関心は損なわれる」

と題した論文を紹介いたします。

  • 外的報酬とは、お金やおもちゃ、ゲームなど子供にご褒美として与える物
  • 内的関心とは、子供自らが「やりたい」と思っていること

要するに、子供は物をもらうとやる気がなくなるのです。

ちなみに、このことを心理学では
「過正当化効果(アンダーマイニング効果)」
というそうです。

それでは、論文の内容を簡単に記載していきます。

UNDERMINING CHILDREN’S INTRINSIC INTEREST WITH EXTRINSIC REWARD:
A TEST OF THE “OVERJUSTIFICATION” HYPOTHESIS
MARK R. LEPPER 1 AND DAVID GREENE
Stanford University
RICHARD E. NISBETT
University of Michigan
外的報酬で子供の内的関心は損なわれる
ミシガン大学

実験内容

この実験では、以下の3つのグループに分けて子供たちに絵を描いてもらいました。

  1. 最初に賞状をあげると言って、絵を描いた子供に賞状を渡す。(報酬期待グループ)
  2. 最初に何も言わず、絵を描いた子供に賞状を渡す。(報酬非期待グループ)
  3. 最初に何も言わず、絵を描いた後にも何も渡さない。(無報酬グループ)

実験結果

  • 1の報酬期待グループはお絵描きに対する意欲がなくなっていきました
  • 2の報酬非期待グループは意欲がなくなったり、高まったりしました。
  • 3の無報酬グループは最初から最後まで一定した意欲を持っていました。

実験の考察

1の報酬期待グループ

もともと
「お絵描きしたい。楽しみたい。」
と純粋に思っていたところ、大人の余計な言動で目的が
「あのかっこいい賞状が欲しい」
にすり替わります。

もし、ここで、子供が賞状に興味を示さなかった場合は
「あのかっこ悪い賞状はいらないから、お絵描きしないでおこう」
と、もともと持っていたお絵描きへのやる気が損なわれてしまいます。

また、賞状が欲しいと思っていた子供も、一度もらってしまうと、次は
「もうもらったから賞状いらないや。だからお絵描きもしない。」
となってしまいます。

さらに言うと、もし、賞状をあげなくしたら、子供は
「もらえないんだったら、もうお絵描きしない。」
となります。

せっかく持っていたお絵描きへの好奇心、意欲、興味が全てなくなってしまうのです。

2の報酬非期待グループ

2の報酬非期待グループでも、最初は賞状をもらえると知らされませんから、意欲的にお絵描きをします。
ですが、一度賞状をもらえるとわかると、次ももらえると思う様になるんですね。
だから、2回目以降は1の報酬期待グループと化してしまう場合があるんです。

個人差がありますから、言われなければ賞状のことを忘れてしまうという子供もいるでしょう。
だから意欲のある子とない子が出てきているのではないでしょうか。

3の無報酬グループ

3の無報酬グループでは最初から最後まで、何の影響も受けないわけですから、子供が絵を描きたいと思った意欲は続くわけですね。

考察のまとめ

3のグループのように自ら興味や関心、意欲を持つようなやる気のことを内発的動機付けといいます。

逆に、報酬を得るためだったり、褒められるためだったりと他人がかかわるようなやる気のことを外発的動機付けと言います。

上記の実験の1と2の報酬をもらえるグループは外発的動機づけによるお絵描きをしていた子供たちが多かったことを示しており、3の無報酬グループは内発的動機づけによりお絵描きをしていたことになります。

このことから、

内発的動機づけは持続性があり
外発的動機づけは持続性がない

ことがわかります。

やる気のない子供がやる気になる方法

手がカラフルな子供

ここまで読んでくると原因が分かり、なんとなく見えてきたかと思います。
解決策が難しいということが…

内側から湧き上がってくるやる気は持続性があるので、
好きこそものの上手なれ
ってのはまさにその通りですよね。集中力が全然違います。

でも、嫌いなことはいつまでたってもやる気が出ないです。
やっても集中力がすぐになくって他のことしちゃいます。

親として何がしてあげられるかってところですが、簡単に言うと
嫌いなことでも好きになってもらう
ってことです。

具体的に挙げると

  • 小さな達成感を積み上げる
  • 親が手本を見せる

です。

小さな達成感

手も顔もカラフルな子供

ハーバードビジネススクールの研究「The Power of Small Wins (Teresa AmabileSteven J. Kramer)」では

日々の進歩は、たとえわずかな勝利であっても、彼らの感じ方やパフォーマンスに大きな違いをもたらします。
参考:https://hbr.org/2011/05/the-power-of-small-wins

と述べています。

要するに小さな達成感でもやる気に大きく影響するよってことですね。

なので、小さな達成感をこつこつと積み上げると
やる気が持続します。
本当に小さなことで良いんです。

目標の設定

幼児だったら、好きな絵を紙に書く
小学生以上だったら算数の問題を1問解く
等々何でも良いから目標を決めて達成感を味わうこと。

子供と親が一緒に目標を決めると良いですね。

子供にまずは目標を聞いてみてください。そしたら、
テストで100点を取る
プロ野球選手になる
などと大きなことを言うかもしれません。

そんな時には
じゃあまずは何をしようか?
毎日出来ることは何?
と聞いて小さな目標を常に決めておくことが大切です。

幼児や低学年の子供の場合だと
出来たらシール貼ろう
ってすると、自分の成果、進歩が目で見てわかるので、さらに達成感が増します。

無理やりやらせないこと!
注意点は目標が「強制ノルマ」と化さないことです。
目標達成できなくとも、何ができたのか、何をしたのかをちゃんと見て評価してあげましょう。
どうしてもやる気の出ない日はやらなくても良いです。
また別の日にしたら良い、前日は頑張ったからまぁ良い、こんな精神が次のやる気につながります。

他人の手を借りるのもあり

勉強に関してはなかなか興味を示さないことが多いかもしれません。
そんなときはハードルを思いっきり下げて小さな目標を設定することで、それなら出来ると思わせましょう。
そして、小さな目標でも達成感を積み重ねることで日々の進歩を実感し、やる気の継続をすることができます。

でも、子供の成長と共に勉強のレベルが上がってきて、教えるには時間が足りない、親もわからない、なんてことがあるかもしれません。
ここで、子供が分からないことを分からないままにしておくと、せっかく高めたやる気がどんどんなくなってしまいます。
そんな時には家庭教師や塾に頼っても大丈夫です
出来るだけ子供のやる気が維持できる様に最善を尽くしたいですね。

親の背を見て子は育つ

ここで紹介するもう一つのやる気が出る方法は、親が見本を見せることです。

勉強しろ勉強しろと言う割に親はテレビやスマホを見てばかり。
これだと子供もそうしたがります。

でも、親は何も言わず読書や勉強を頑張っていたらどうでしょうか?
私の2歳と5歳の娘たちは隣に来て
「一緒に勉強する」
って言ってきます。

何も言わなくても親の頑張る姿を見せるだけでも子供には伝わるものがあります。

また、人間にはミラーニューロンという真似をする脳神経が発達しているので、誰かがしていることを真似したくなるのです。

だからこそ、
子供に何かをさせたいと思うならばまずは自分から
という精神をとても大切にした方が良いです。
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まとめ

やる気のない子供の主な原因は

  • やらされている感があるから
  • 面白味や興味がないから

です。

解決策は

  • 小さな達成感を毎日味わい、日々の成長を感じさせること
  • 親の背中を見せること
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