・意味ないって聞くけど、何かしらメリットはあるよね?
・早期教育の効果的な方法ってある?
って思っている教育ママ、パパに向けて本記事を書きました。
早期教育は「何も考えずに」すると高確率で後悔します。
しかも、意味がなかった…って後悔するのは小学校入ってから。
本論文では、意味がないって言っている論文を紹介しつつ、どういう教育をすると効果があるのか?って内容も紹介していきます。
早期教育で後悔する方法
まずは、どんな方法で早期教育をすると意味がないのかの紹介です。
いきなり結論言いますけど、意味がない早期教育は「勉強を頑張ること」です。
小さいころから無理やり知識を詰め込まれるような勉強は、全くもって効果を示しません。
ちなみに、有名な脳科学者の茂木先生も勉強ばかり、特に早い時期からの受験対策に批判的な様です。
受験のペーパーテストのために、脳が柔軟な大切な時期をこのような狭い学習に費やすのは一人ひとりの人生がもったいないだけでなく、国家的な損失。「偏差値」という受験産業のマッチポンプにいつまで付き合うのか?
中学受験塾、進む低年齢化 「席埋まる前に」早めに入塾https://t.co/LA5BGbwhQ7
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) November 28, 2020
早期教育はIQに影響しない
上記論文によると、早期教育だろうが遅く教育しようが知能指数(IQ)には全く影響しない、とのこと。
だったら、早くするだけ無駄です。
高いお金払って、子供に大変な思いまでさせて…結局後から学んでも同じだったんだってなったら、子供もガックリ_| ̄|○。
ただし、教育熱心な幼稚園などは、家庭での教育よりも効果があります。
論文では、子供の周りの環境をより複雑にすると良いとのことです。
ということは、例え良い教材を使って親が教育していたとしても、意味なし。
複雑にするためのコツが必要。
関連記事:>> 賢い子に育てるための3つの方法と2種類の習い事
幼児期の教育の効果は小学生時に消える
The High/Scope Perry Preschool Study Through Age 40
上記研究では、幼児期に行った「勉強」の効果は、小学校に入ったころにはなくなったとのこと。
幼児なのに、掛け算割り算、漢字の読み書きができるって感じで効果が出ているような話も時々聞きますが、それも教育をやめればすぐにみんなと同じレベルに戻ります。
つまり、幼児期に勉強を頑張って、目に見える効果が出ていたとしても、それは一時的でしかないんです。
だったら、必要になった時だけでいいじゃないですか?ってなりますよね。
関連記事:>> 幼児教材のおすすめはコレ!35年後にも影響する通信教育とは?
早生まれは遅生まれに追いつけない
Month-of-Birth Effects on Skills and Skill Formation
上記論文には、早生まれによる能力への影響について書かれています。
早期教育に関してではないですが、有益な情報だったので、紹介。
早生まれの子供は遅生まれの子供とおおよそ1年の年齢差があります。
にもかかわらず、同じ学年に入れられて、同じ能力の人として扱われる。
そのため、早生まれの子は常に劣等感を感じ、その劣等感を埋めようと「勉強」に励む傾向があります。
なのに、高校の質は遅生まれの人の方が良い、早生まれの30代の年収は約4%少ない、という傾向があるんです。
つまり、勉強だけ頑張っても同じ学年の遅生まれにすら追い付けないってこと。
関連記事:>> 早生まれのデメリットをなくす教育方法【伸ばすべき能力とは?】
早期教育で考えると、他の子よりも1年早く勉強始めたとして、1個上の学年のレベルに追いつけないんですよね。
まぁ、もちろん才能があれば別だと思いますよ。
でも、可能性としては、追いつけない子の方が多いってこと。
つまり、圧倒的大多数の人には早期教育の「勉強」に効果はありません。
じゃあ、別のもっと効果のある所に力を入れた方がいいんじゃないですかね?
ということで、次のところで解説↓。
早期教育で効果を発揮する方法
早期教育で効果を出すには、「勉強以外」を頑張るといいです。
早期教育するなってこと?
馬鹿も休み休み言いなさい。
それと、勉強以外の教育の方が重要だよ。
教えない教育
上記で紹介した「心理学者ワイカートらの研究」では、58人の幼児に質の高い幼児教育をすると、教育をしなかった子と比べて年収が多くなる(40歳時)って結果が出てます。
で、質の良い幼児教育って何かって言うと、
「自然遊びやイベントを通じて、人と人とのコミュニケーションをしながらアクティブラーニングをする」
です。
アクティブラーニングなので、基本的には大人は子供に教えません。
ちょっとしたきっかけを与えて、子供自らが学びたいと思い、調べ、考えていくってスタイル。
大人は、最初のきっかけと子供がつまづいたときのヒントを与えるくらい。
こうやって学ぶことで知能指数(IQ)や学力は上がりますが、教育をやめると教育をしていなかった子供たちと同等レベルまでに落ちてしまうので、一時的な効果です。
でも、質の良い幼児教育は他の能力も伸ばし、その後も維持されているおかげで、年収が多くなるような効果が出たんだって研究では結論付けられています。
その能力とは、非認知能力です。
学力やIQは認知能力です。
なので、非認知能力は学力やIQ以外の能力。
かなり幅広い能力ですが、コミュニケーション能力や最後までやり遂げる忍耐力、自制心、誠実性などのこと。
非認知能力を伸ばす
上記「東京大学大学院経済学研究科の山口教授の論文」では、スポーツ、音楽、芸術が非認知能力を伸ばすと述べられています。
早生まれの子は遅生まれの子と比べ、勉強に時間を費やしていて、そのせいで、スポーツ、音楽、芸術に取り組む時間が少なくなっている。
非認知能力を伸ばす努力を怠ったが故に、早生まれの子は遅生まれの子よりも年収が4%少なくなる傾向があるのです。
ということは、早期教育で力を入れるべきは、非認知能力。
勉強(認知能力)ではない!!
スポーツ、音楽、芸術などの習い事や普段の遊びに力を入れ、勉強は小学校に入ってからで、十分。
ただ、子供が疑問に思ったり、読み書き計算に興味を持った時には勉強道具を与えてあげるといいですね。
(→つまりアクティブラーニング)
ちなみに論文では、「小児期の非認知能力が成人期に影響を及ぼす」とあるので、勉強なんてやってる場合じゃない。
語学(英語)は別
ここまで勉強(認知能力)は早期に頑張っても意味ないと述べてきましたが、語学(英語など)は別です。
といっても、読み書きは上記の通り意味はないですが、聞いたりしゃべったりする方は早い方がいいです。
というのも、語学習得には臨界期というものがあるから。
臨界期を超えると語学習得が困難になります。
勘違いする人が多いので、一応言っておきますが、不可能ではなくて、困難。
LとRの聞き分けは日本人だと苦手な人が多いのは、臨界期のせいなんです。
ちなみに、LとRの聞き分けの臨界期は生後10ヶ月ごろ。
ネイティブなしゃべり方は5~6歳ごろが臨界期。
なので、語学習得は早ければ早いほどスムーズに習得できます。
詳しくは下記記事をご覧ください。
関連記事:>> 子供の英語教育はいつからがベスト?【科学的根拠から紹介】
まとめ
早期教育で後悔する方法は勉強を頑張ること。
長期的に見て効果を発揮するのは非認知能力を伸ばすこと。
非認知能力を伸ばすには、音楽、スポーツ、芸術に力を入れると良い。
また、たくさんの人とコミュニケーションをとりながらアクティブラーニングするのも良い。
ただし、語学(英語など)のしゃべる(聞く)ことに関しては早い方が良い。
非認知能力を伸ばす通信教育教材も紹介しているので、あわせてご覧ください。
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