フェンシングの技は自分で考えろ【練習改善でコツを掴む】

匠の技

この記事は、

 ◎ 疑問 
・フェンシングで強くなるには?
・上手くなるためのコツやヒント、技を教えて?
・最近技が決まらない。スランプです。どうやったら技が決まる?

こんな疑問を持った人に向けて書いた記事です。

先に言っておきますが、最強の技は存在しません。
強い技を知って強くなるための近道をしよう
と思ってこの記事にたどり着いた方は残念ながら
この先読み進めても答えはありません。

自分で考え、技を生み出すためのヒントとなる練習方法を記載しているので、
自ら改善を繰り返し、
自らの手でコツをつかみ、
自らの意思で強くなってください

努力をおこたらず懸命に励むことができる方に向けて記載いたしました。

基本の構えはこちら↓

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フェンシング金メダル

筆者(たーみょん)は学生時代に中学校のフェンシング部コーチをしておりました。
コーチとして2年連続フルーレ団体優勝経験もあります。
また、技やコツは自分たちで考える様に教えていたこともあり、私から離れた後もメキメキと上達し、インターハイやインカレ等でも優勝するなど数々の好成績を残しています。

以上のことから、本記事の信憑性を高く持ってもらえると思っております。

フルーレの技

まずはフルーレの技に関して記載いたします。

基本の技

 

基本の技(一覧)
攻撃(アタック系)
・ストレート(まっすぐ)
・デガジ(ガード下を通って相手の剣をよける)
・ユヌドゥー(デガジを2回する)
・クーペ(相手の剣の上を通ってよける)
・ロー·ハイ(ユヌドゥーの変形版。下、上の順で狙う)
・ハイ·ロー(ローハイの逆)
守備(リポスト系)
・基本のパラード(相手の剣を払いのける)、
・プリーズドフェール(相手の剣を自分の剣にくっつけた(捕らえた)まま相手の剣をそらす

上記基本の技を習う(習った)はずです。
上記技の詳細を書くのはちょっと大変ですし、必ず習う内容なので、上記技の詳細は割愛します。
細かいことを言えば種類はもう少しありますが、上記の内容だけで基礎ができるので十分です。

で、上記全ての技をいかなる相手でも実行できるようにすると強くなれます。
基本の技を完璧に会得できたならば、おおかた大丈夫です。

ラミたん
雑っ!なんだ、もっと完璧な技を知るためにこのサイトを読みに来たのに…
たーみょん
そんな甘っちょろいこと言ってんじゃないよ! 甘すぎて糖尿病になりそうだ!
技を過信するものは技に溺れるんだよ!

技の組み合わせ

…まぁ、でもせっかくなので、ちょっとだけ説明します。

基本の技を2種類以上使いこなすだけでも相手はちょっと苦戦します。

例えばストレートだけでアタック来る相手はやりやすいですよね。
でも、ストレートとデガジの2つどちらで来るかわからない相手はストレートだけよりも苦戦します

なので、3種類、4種類と技が増えるとさらに難しくなるのは容易に想像できます。

だから基本の技だけで十分なんです。

で、ここからは先に書いていた「いかなる相手でも」ってところです。

実は弱い選手がするデガジはベテラン選手に効きません。
ベテラン選手がするストレートのアタックを弱い選手は防げません。
何故でしょう?

はい、答えは、 、、

フットワーク

フットワークが違うからです。

フットワーク重視が最強

弱い選手のデガジはデガジするぞオーラが強いのでわかりやすいです。

要するにデガジの最初のフェイントが遠かったり、勢いがないんです。

また、ベテラン選手のストレートのアタックに関しては、
弱い選手はベテラン選手の急激なスピード変化に付いて行けずパラード(防御)しきれない距離まで一気に入り込まれるんです。

以上から、フットワークが完璧であれば攻守共に1種類の剣技で勝てる様になることが分かったと思います。

いかなる相手に対しても基本の技を完璧に決めるのは、実はかなり難しく、フットワークを上達させることで、技が色んな相手に決められるようになるということです。

強くなるための練習

まぁ、でも、競技人口の少ない競技ですから、チーム内では技を完璧に決められるようなフットワークを身に着けたんだけど、、、って井の中の蛙になってしまうことは多々あります。

そこで、おすすめ練習方法を紹介します。

ファンデブなし、パラードなしで試合をする

です。これはめちゃくちゃ難しいです。

フットワークをかなりきたえないと上手くいかないし、もめちゃくちゃ使わなきゃならないです。

条件付き試合

ラミたん
はっ?
ファンデブなしって攻めても簡単に取られちゃうし。
パラードなしって攻められたら防御もなんもできないじゃん。
たーみょん
青い! 青すぎる!

青い

頭とフットワークをめちゃくちゃ使うって上に書きましたよ。
めちゃくちゃ使ってください。

出来ることはいっぱいあります。

  • フットワークに緩急をつけてみてください。
  • 可能な限りギリギリまで間合いを近く保ってみてください。
  • 間合いを保たずに遠くしたり近くしたりを繰り返すのも良いかもしれません。

答えは人によって違っていて、一つだけではないです。

フットワークでもフェイントは使えます。
マルシェは前足から?
そんな固定観念捨てた方が良いです
ロンぺもしかり。

今まで剣を使った技ばかり考えていたかもしれませんが、ファンデブ、パラードなしの中で、
色々試してみて自分に合ったフットワークの技を見つけ出してみてください。

以上のことを試してみて、理解し始めると、
自分が如何に青かったかが良くわかるかと思います。

そして、最強の技というのは剣の動かし方ではなく、フットワークにあることを理解できるようになるかと思います。
コツをつかむまでは時間がかかりますが、しっかりと考え練習を積み重ねていくと出来る様になりますので、頑張りましょう。

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フルーレ

エペの技

日本でフェンシングを学んだ多くの人は、フルーレで基本の技を学んでいるかと思います。
エペの場合も基本は同じなのですが、狙う場所が変わってきます。
主に、手(腕)、肩、つま先、膝を狙います。
要するに出来るだけ近いところです。

フルーレでは今まで、たくさん基本をしたけれど、エペではあまり練習をしていない、という人はエペでの基本の技に慣れてしっかり身に着けておきましょう。

↓こんな感じです。

↑こういう吸い付くような突き方が出来る様になってくださいね。

それで、基本の技を

  • 組み合わせて行う
  • さがりながら行う
  • 相手の足を止めて行う

ことで、かなり強い選手になれます。

基本の組み合わせ(技1)

思いつくがままに、色々と組み合わせてみると良いのですが、
守備と攻撃の併せ技は結構王道です。

  • 相手の剣を払いのけて(バッテ)突いたり、
  • 相手の剣をとらえながら(プリズドフェール)突いたり、

です。

エペはフレーズ(攻撃の優先権)がないので、相手に突かれたくないと思うあまり、守りながら攻撃をしたくなりがちです。

さがりながらの突き(技2)

エビフェンサー

さがりながら突くってのも良くあります。
相手がアタックするのに合わせて、エビのように素早くさがりながら手や肩を突くと
以外にも相手が付けなかったりすることが多いです。

相手の足を止める(技3)

相手の足を止めるっていう、
決まるとめちゃくちゃカッコイイけれども、
めちゃくちゃ難しい技です。

自分のことではなく相手のことなので一見、意味不明ですね。

相手の足を止めるってのは、相手が動けなくなってしまう状況を作るってことです。

  • 相手をエンドラインまで追い込んでから攻撃を決める。
  • 相手の意表をついて素早いファントやフレッシュをする。

などがあげられます。

エンドラインまで追い込むのはそればかりに意識を集中してしまいがちなので、使い手や相手によってはあまりおすすめ出来ないです。

相手の意表をつくというのは、心理戦をするということですね。
難しいんですけど、頭を使うと簡単にできる人もいるかもしれません。

心理戦

例えば、上にも書いた「エンドラインまで追い込む」を相手がしようと威圧感満載で攻めてきたとします。
その時に自分はさがりながらも、ちょっとずつ間合いを詰めて、
所定の間合いまで詰められたら、瞬時にファントやフレッシュを決めます。

もちろん相手もそれを想定していることもあります。

でも相手は負けていて時間がないと想定しきれないこともあります。
(想定できないと足は止まる)

だからこそ心理戦なのです。

その時、
その状況、
その相手
によって効果的な技は違います。

やりたいことが、やりたいときに、やれるように、
基本の技を完璧にしておく必要があります。

フットワークはとても重要

ウサギ

エペでももちろんフットワークは重視すべきです。

上記技123をするにしても、フットワークが軟弱だと、絶対にうまくいきません。

特に必要なフットワークは

  • 相手のファントやフレッシュに対して、間合いを保ったまま下がるための瞬発力
  • 相手が下がるよりも速く攻めて、一気に間合いを詰めるための瞬発力

です。

このような瞬発力を持ったフットワークを極めるためにすべき練習方法は、多々ありますが、ここでは以下の練習を紹介いたします。

ここでは技1と2を二人同時に練習しましょう。

  • 一方が相手の剣をとらえながらファントの練習
  • もう一方が下がりながら突く練習

です。

まず、どう攻めるかを決めてください。
そして、さがる人は攻める人が剣をとらえやすい様に構えてあげましょう。(フットワークの練習だから)

剣をとらえやすい位置と、とらえ難い位置が分からない場合は一旦足を止めて確認し合ってみましょう。ここではフットワークの話ですので、詳細は割愛いたします。

攻め方が決まれば、さがり方は必然的に決まります。

例えば、

攻める方
反時計回りに剣を回して相手の剣をとらえながら、マルシェファントで肩や胸を突く。
さがる方
とらえに来る相手の剣を避けて、さがりながら、手や肩を突く。

やることが決まったところで、
「よ~い、ドン」で、実行してください。

互いに本気で行ってください。容赦なく勝ちに行くつもりで。

何度かすると大体わかってくるかと思いますが、どちらかが常に勝つようになってきます。
多くの場合、さがる方が勝ちます。

負けてる方は改善の余地がないので、だんだん面白くなくなってきます。
一方の選手の練習にしかなってないです。
だから、マンネリ練習になりがちです。
しかも、本題の「瞬発力を高めるフットワークの練習方法」ではありません。

練習の効率を上げよう

カメ

ここで、少しひねりを入れましょう。
あえてここで技3の要素を入れます。

攻める人が主導になって、前後に動きます。
さがる人は相手に合わせて間合いを保って動きます。

攻める人のタイミングで、最初に決めた方法のアタックで突きに行きます。
さがる人もやられないように決めた方法で突きます。

 

Point!
攻める方は
どのようにすると相手が動けなくなるのかを考えて動きましょう。
速いマルシェダッシュをたくさんしてアタックを決めるのは、
本来の目的から外れているのでタブーです。

経験の浅い人は難しいので例を書きます。


・「マルシェ2回、ロンぺ1回」の組み合わせをゆっくり2,3回する。
・次に、同様にマルシェ2回をゆっくりした後に、下がるフェイントとして、上半身を少しだけ後ろに動かす。
・すかさず、マルシェファントでアタックを決める。
単純ですが、慣れない人には良く効く方法です。

攻める人にとっては

瞬発力の有るフットワークの練習をしながら心理戦の練習にもなります

さがる人にとっても

相手がどう来るかをしっかり考えながらでき、瞬発力も鍛えられます

また、さがる方は相手が攻めたくなるにはどうしたら良いのかも考え、心理戦の練習もしましょう。

ちなみに、さがる人が主導権を握って前後に動くのもありです。
特に、攻めるほうが主導権を握っているときに、下がるほうがやたらと間合いを取ってしまう場合にはさがる方が主導権を握って動くと良いかもしれません。

攻守交替をしたり、攻め方等を変えたりすることで、バリエーションが増えて楽しく、賢く練習ができます。

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サーブルの技

日本のフェンサーの多くはフルーレで基本の技を練習したかと思います。
でもサーブルでは半分以上使いません。
しかも突きよりも斬る方が圧倒的に多いです。

なので、フルーレで練習してきた人は1から学びなおしの感覚かもしれません。

でも、安心してください。
フルーレと違うのは剣の動かし方くらいであとは全部一緒です。

フレーズもほぼ一緒なので、慣れるまで時間はあまりかからないでしょう。

で、剣技についてはこれといって言及するものはないですね。

攻めれば大体点数が取れますからね。

ただ、互いにそういう状態なので、難しいですね。

だから同時突きが続くことが多くなってしまいます。
ここで注意しないといけないのは、同時突きの場合、
一瞬でも

出遅れる
止まる
手が曲がる
手が遅れる

となると相手の点数です。

上記のような理由でどんどん相手に点数が入ることは多いですね。

それに、精神的に弱くなった時ほど一瞬遅れたり、一瞬止まったりってやっちゃいます。

だからサーブルで逆転は結構多いですね。

フットワーク重視が最強

サーブルアタック

フルーレやエペと同じく、フットワークが最重要です。

特にフルーレで述べたような強くなるための練習方法がとても重要になってきます。

簡単に言うと、ファントなし、リポストなしの試合です。

めちゃくちゃフットワークが必要で、めちゃくちゃ難しいです。

さらに、めちゃくちゃを使う必要があります。

最初は格下相手で練習すると良いでしょう。
自分だけがファントなし、パラードなしですね。

この制限があると、「プレ、アレ」の号令と共に、安易にスピードで決めようとすることができなくなります。

そもそも、「プレ、アレ」の号令と共に、相手よりも早く、正確にアタックを決めて点数を取ろうとする考えは良くないです。

なぜなら、審判の力量に左右されるからです。

大きな大会の決勝くらいになると、優秀な審判がジャッジしますし、ビデオ判定もあります。
だから、それくらいのときには早いアタックで、って考えは多少良いかもしれませんが、基本的にはもっと頭脳戦、心理戦をした方が良いです。

間合いをしっかりと測り、相手を分析することで、スピードがなくても点を取ることは可能です。

そのための練習方法としての、ファントなし、リポストなしです。
この練習方法をすることで、相手を分析することができますし、自分独自の色々な技も生まれてきます。
足りないところがあれば、それも見えてきます。

Point!
自分が下がっているときは、相手がファントをしたくなるようなフェイントのフットワークを使う。
自分が攻めるときは、相手が下がれなくなるようなフットワークをする。

文字を読むのは簡単です。
実践してみると良いでしょう。
人によって得手不得手があるので、明確な答えはありません。
実践して自分自身でベストな答えを見つけ出してみてください。

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まとめ

強くなるためにはフットワークの技を身に着けることが重要です。
その技は固定観念を捨てて、自分自身で生み出すのが最も強い技になります。

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