フェンシングのサーブルをベテラン指導者が解説【動画あり】

フェンシングサーブル

この記事は、

◎疑問
・フェンシングのサーブルって何?
・サーブルのルールが知りたい
・サーブルってエペ、フルーレとどう違うの?

こんな疑問を持った人に向けて書いた記事です。
筆者(たーみょん)は学生時代(大学、大学院の計6年間)に中学校のフェンシング部の指導者をしておりました。
指導者として2年連続で、全国大会団体優勝経験もあります。

以上のことから指導者としての実績があり、ベテランなので本記事の信憑性を高く持ってもらえると思っております。

フェンシングのサーブルとは?

サーブルとは、フェンシング競技の3つある種目のうちの一つで、突きと斬りを使用した騎兵隊スタイルの競技です。

騎兵隊なので、馬やロバなどの動物に乗って戦う兵隊をイメージしており、
乗っている動物を傷つけないことを考え、有効面は上半身のみです。

フェンシングサーブル

上半身とは腰骨から上で、頭部全体も含みます。

後頭部は危険なので、無効面になっています。
そもそも後頭部を相手に見せることは違反です(フルーレ、エペも)。

手首よりも先は無効面です。

サーブルの武器と防具

サーブルの武器と防具

頭部も有効面なので、マスク全面が導電性となっています(他種目は非導電性)
そのため、銀ピカで他種目と比べてもちょっと雰囲気がちがった感じがします。

サーブル剣

剣先はスイッチになっておらず、丸まっています。

剣は3種目の中で最も短く、軽いです。
サーブル剣はルール上、最大重量がフルーレと同じですが、多くの場合、フルーレ剣よりもサーブル剣の方が軽いです。

ガード(つば)は剣を持つ手を守るような半球形状になっており、
グリップ(ヒルト)はフルーレやエペでよく使用されるピストル形状のものは使用できず、棒状のものだけです。

ユニフォーム上下は3種目とも共通です。
グローブも共通でも良いが、手首まで有効面のためメタルジャケットの中にグローブの一部を隠さなければならないです。
面倒なので、サーブル専用のグローブを使用するか、別付けでカフを手首のところまで覆うかした方が良いです。

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伝説の剣

サーブルの試合

フェンシング試合

フェンシング競技3種目(フルーレ、エペ、サーブル)の中で唯一、サーブルは突くことだけでなく「斬る(カット)」ことも可能です。
試合では突くことよりも斬る(カット)ことの方が圧倒的に多く使用されています。

ここでは斬る(カット)と表現しておりますが、
剣を相手にこすりつけるような動作ではなく、
手首のスナップを使用して相手に剣を軽く叩きつけるような動作です。

審判機の仕組みとしては、剣で相手の有効面を1ミリ秒以上触るだけで良いです。
エペやフルーレの様な、何グラム以上の力で突くと…ってのはないので触るだけで良いです。

サーブルのフレーズ(優先権)

サーブルにはフルーレと同様にフレーズ(攻撃の優先権)があります。

フレーズはフルーレとほぼ等しいです。

ただ、サーブルの審判はフルーレよりも手を伸ばすことに関して敏感になっているように感じます。

サーブル特有のルール

サーブルのルール

サーブルはフルーレと違い、無効面を突いて(斬って)も審判機は反応しません
そのため、有効面を突く(斬る)まで試合は中断せず、試合展開が早いです。

走ることは禁止

サーブルは3種目内で唯一「走る」ことが禁じられています。
ここで言う走るとは
「前進中に後ろ足が前足を超えること(パッサバン)」
です。

(ちなみに後退時に走ることは可能)

試合構成

15点勝負の場合、エペやフルーレとは違い、1セット目の3分経過する前に
先にどちらかが8点取ると1分間の休憩に入り、2セット目の開始となります。

試合展開が早く15点先取の3分3セットの勝負でも2セット目の制限時間内に勝敗が決まります。

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まとめ

フェンシングのサーブルとは、騎兵隊スタイルの競技で、突きに加え斬りも可能な種目です。

3種目の中でもスピーディーかつダイナミックな競技なので、見ごたえ十分です。

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