赤ちゃんはいつからしゃべるの?【科学的な方法で2倍早くなる】

楽しく遊ぶ親子

本記事は、

・赤ちゃんがしゃべるのはいつからなのかな?
・周りの子はもうしゃべってるけど、うちの子が遅いわけではないよね?
・子供が早くしゃべれるようになるためには?

と思っている方に向けて書いています。

筆者(たーみょん)は執筆時現在、3歳と5歳の娘を持つ父親です。
娘たち二人とも年齢以上のおしゃべり上手で、特に下の子に関しては、2歳なりたてのころにはすでに文章ではっきりとしゃべることができていたので、小児科医と看護師が手を止めて「しゃべった…(汗)」って驚いていたくらい口達者です。

本記事の情報はできる限り正確な情報を発信するために、論文や公的機関、医療機関等から得た内容を明示しながら、筆者の経験を交えて解説しております。

赤ちゃんはいつからしゃべるのか?

およそ9割以上の赤ちゃんが1歳半までに意味のある単語を話すようになります。

「クーイング」や「喃語」はそれぞれ、生後2か月と10ヶ月です。単語を話せるようになった後の「2語文」は2歳4か月で話せるようになります。

9割以上の赤ちゃんがしゃべれるレベルを表にします(詳細、情報元は後述)。

月齢レベル
生後2か月クーイング
生後10ヶ月喃語(なんご)
1歳半単語
2歳4か月2語文

本記事に記載しているのはあくまでも統計的なデータであって、目安として見て下さい。
何か不安な要素があるのであれば、時期に関係なく保健センターや小児科医等の専門家に相談してください

それでは、順に詳細を解説していきます。

赤ちゃんが単語をしゃべるようになるのはいつから?

ここでは、赤ちゃんが意味のある単語をいつからしゃべるようになるのかを記載していきます。

厚生労働省の調査「平成22年乳幼児身体発育調査の概況について」によると、一語以上の言葉(単語)を話す乳幼児は1歳半で約9割います。
1歳ごろまでに単語をしゃべる子は半分ほど、10ヶ月のころまででは1割弱です。

詳細な数字は下記の通り。

月齢単語を話す子の割合
7~8か月未満2.2%
8~9か月未満6.5%
9~10か月未満9.0%
10~11か月未満21.3%
11~12か月未満40.9%
12~13か月未満57.6%
13~14か月未満69.9%
14~15か月未満79.1%
15~16か月未満86.1%
16~17か月未満88.8%
17~18か月未満89.1%
18~19か月未満94.7%

参考:平成22年乳幼児身体発育調査の概況について(厚生労働省の調査)

これだけしゃべる時期に幅があると、色んな記事で見られる「個人差があるから焦らないで」ってのは、まぁその通りかもなぁって思いますね。
でも、個人差があっても可能ならば早く喋って欲しいって思うのが親の常。だから有効な働きかけを知りたい、って思う方は多いかと思いますので、後述します。本記事を最後までご覧ください。

二語文をしゃべるのはいつ?

二語文は読んで字のごとく2つの単語をつなぎ合わせて文章を作ることですね。
「ママ好き」や「パン食べる」みたいな感じです。

ちなみに筆者の娘の最初の2語文は「おしりプリプリ」。妻が1歳半検診のときに聞かれたので、そう答えたそうです。恥ずかしい…(笑)。

愛知県小児科医会の「保育園や幼稚園に通う 子どもたちの健康のために」によると、1歳7か月で25%、2歳4か月で90%の子供が2語文をしゃべります

上記の単語をしゃべる時期のデータほど詳しいデータは見つけられなかったのですが、予測すると、単語のときよりも二語文のときの方がばらつき(個人差)が大きくなりそうです。
そして、単語をしゃべるようになってからおおよそ8~10ヶ月程度たつと2語文がしゃべれるようになるかと思います。

クーイングや喃語をしゃべるのはいつ?

クーイングっていうのは、「あー」とか「うー」、「くー」って一音だけを発することで、泣き声とは違って優しい感じで発しています。
特に機嫌のよい時に発する声です。

喃語は二音以上の音を組み合わせて発する意味を持たない言葉で、「バッバッ」や「だぁだぁ」と言った感じです。

個人的にはクーイングと喃語の境界線は曖昧なイメージなので、これ以上詳しい説明は省かせてください(笑)。

それで、いつからか?って話ですが、国立成育医療研究センターの「乳幼児健康診査身体診察マニュアル」によると、90%以上の赤ちゃんがしゃべれるようになるのは、クーイングが生後2か月、喃語は生後10ヶ月です。その他、発達の詳細は下記表をご覧ください。

ただ、検索して出てくる色んな記事を見ていると、喃語は生後4か月とか5~6か月とか色々出てきます。情報元が明示されていないものや何%以上の子供が該当するのかがわからないものが多いので、あまり気にせずなんとなくの目安としてみていれば良いかと。

乳児期の発達のマイルストン(90%の子どもの達成月齢)
0か月ベルに反応、声を出す
2か月「あー」、「うー」などの発生(クーイング)。
3か月声を出して笑う。
4か月きゃあきゃあ喜ぶ。
5か月音の方に振り向く。
6か月声の方向に振り向く
8か月パ、ダ、マなどを言う。
10ヶ月喃語を話す。
11ヶ月ダ、ガ、バ等の音を3つ以上つなげる。
12か月意味なく「パパ」、「ママ」という。

参考:「乳幼児健康診査身体診察マニュアル」(国立成育医療研究センター)

遅れと判断する基準

愛知県小児科医会の「保育園や幼稚園に通う 子どもたちの健康のために」 によると、”明らかな言葉の遅れの目安は

  • 2歳までに単語が出ない
  • 3歳までに二語文を話さない

ということです。

ですが、それまでの経緯をしっかりと見て、早い段階で異常に気付くべきかなと筆者は思います。
とはいえ、気付けないこともあるので、ちょっと遅いかなぁって思った時には風邪ひいたついでに小児科医に相談してみる等、出来ることをしていった方が良いかなと思います。

筆者の娘は、しゃべるようになってからの話ですが、耳の奥が詰まって音が聞き取りづらい
ってことがありました。

その時は、なんとなくって感じだったのですが、小児科医に相談すると耳鼻科を紹介されて、詳しく診てもらうと中耳炎の一歩手前くらいの診断でした。

しゃべるようになってからでも分かりにくい症状だったので、未だしゃべらない子が同じようなことになっていれば、気付くのが遅くなり、やはりそれだけ発達の遅れにもつながります。

少なくとも、普段から耳の聞こえに異常がないのか、小さな声で話しかけてみる等の方法で確認すると良いのかなと思っています。

もちろん他にも確認することはあるかと思いますので、ちょっとでも成長の遅れや不安なことがあった時には保健センターや小児科医等の専門家に相談してください

そのうえで、身体的な異常や病気等の心配がなく、子供に早くしゃべって欲しいと思うのであれば、下記に紹介する方法が役立つこと間違いなし!

赤ちゃんの言葉の発達が2倍早くなる科学的な方法

海岸で遊ぶ親子

筆者は過去にも早く喋るためにすると良いことに関して記事を書いています。(>>言葉が遅い子にも効果あり!早く喋る方法【2歳前に文章で会話】)
その記事では筆者の経験則がメインだったのですが、今回は補強+証明と言ったところです。

それで、赤ちゃんの言葉の発達が2倍早くなる方法は、

  • 「ぺアレンティーズ」を使うこと。
  • 子供と対話すること。
  • 子供への話しかけを増やすこと。

です。

上記方法により1歳半の子供が他の子よりも2倍たくさん言葉を覚えていた、という内容の詳細を説明していきます。

ワシントン大学による論文

ワシントン大学による論文
Parent coaching increases conversational turns and advances infant language development
(親のコーチングは会話のターンを増やし、幼児の言語発達を促進します)
https://www.pnas.org/content/117/7/3484

条件
79組の親子に対して実験が行われました。
赤ちゃんは、平均的な体重で、疾患等もなく健康体で、親が話す言語は英語のみという家族が選ばれています。
また、それぞれの家族には収入に関しても確認しており、経済的格差による影響を排除したデータとなるように補正はされています。

比較するために、2グループに分けます。
半分のグループには特別なことはしません。
もう半分のグループには、子供が生後6か月、10ヶ月、14か月のときに、親に対して子供との接し方に関する指導をします。

結果
それで、生後18か月(1歳半)のときに子供の語彙数(ごいすう)を調べると、
指導しなかったグループよりも指導したグループの子供の方が2倍の語彙数(ごいすう)となりました。

2倍って…桁違いですよね。
特別なことをされなかった普通の子供たちよりも2倍言葉を知っているって、良い意味で異常です(笑)。

それで、言葉を多く知っているってのは、とっても良いことがあるんです。

早く喋れる利点

例えば、
「パンとご飯どっち食べる?」って子供に聞いたとき、ご飯は知っているけれど、パンって言葉は知らないから、ご飯って答えちゃう。
それで実際食べるときに、他の人がパン食べてるのを見て、そっちの方が良かった、って泣きわめくんです。
でも、2倍の語彙数(ごいすう)があれば、パンも知っているから最初から好きな方を選べて、泣きわめくなんてことはない。

こんな例えはちょっと極端だよって思うかもしれませんが、ちょっと考えてみて下さい。
1歳半ってちょうどイヤイヤ期が始まるころなんですよ。
で、言葉を少しでも多く知っていると上記のような泣きわめくことが減ります。
ということで、イヤイヤ期も軽減するんです。うまくいけば来ないってこともありえます。

いやいや、そんなうまい話は…って思うかもしれませんが、実際、筆者の娘は2人ともイヤイヤ期がないです。
もっと言うと、言葉が早いと怒りの抑制が上手くなるって研究があるので、下記記事を見れば、大げさな話じゃないってのが分かるかな、と思います。

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腕を組み考える男の子

それと、もう1つ良いことがあるのですが、上記ワシントン大学の論文内にも、ちょろっと書かれている内容では、
幼児期の言語能力は、小学校の成績の最良の予測因子である
とのことです。

要するに頭良いよってことです。
まぁ、なんとなく、そうだよねって感じなので、次いきます。

語彙数が2倍になる方法

お待ちかねの子供の語彙数(ごいすう)が2倍になる指導内容です。
上記論文内に書かれている指導内容は、

  • 「ぺアレンティーズ」で子供に話すこと。
  • 子供と対話すること。
  • 子供への話しかけを増やすこと。

です。

詳細を順に説明します。

ぺアレンティーズ

「ぺアレンティーズ」ってのは子供に対するしゃべり方なんですが、簡単に言うと赤ちゃん言葉の知的版って感じですね。

詳しく言うと、

  • 声の高さを高くする。
  • イントネーションを極端にする。
  • はっきり、ゆっくりしゃべる。

です。

で、ダメなのは、間違った単語や文法を使うってこと
例えば、「ママとあちょぼ。いっちょに。」
みたいな感じで「さしすせそ」を「ちゃちちゅちぇちょ」に変えたり、単語だけの言葉や倒置法ばかりになったりです。

子供がそうしゃべってしまう分には良いのですが、親がしゃべるのは間違った言葉を教えていることになるので、良くないです。

要するに度が過ぎた赤ちゃん言葉は毒になるってことですね。

赤ちゃん言葉に関して思うところを記事にしてみましたので、あわせてご覧ください。
関連記事: >>赤ちゃん言葉は使うべきではない!

声を高くする。

声を高くするのは1オクターブくらいです。
これは子供に注意を引き付けるためですね。

なので、高い声だけではなく、しっかり向き合って表情やジェスチャーも使って会話することが大切になります。

イントネーションを極端にする。

赤ちゃんにとっては全ての言葉が初めて聞く言葉なので、イントネーションをはっきりしてもらわないと分かりにくいですからね。

筆者はイントネーションはあまり意識してなかったです。
理由は次の項目のはっきりゆっくりを意識すると自然とついてくるので。

はっきり、ゆっくり喋る。

イントネーションと同じで、知らない単語を覚えるためにははっきりゆっくりしゃべってもらわないと分からないですから。

ひとフレーズごとに区切りながらしゃべると良いですが、子供にとって新しい単語が出てきたときには、その新しい単語を強調するように、単語を区切ってしゃべるようにすると良いですね。
それに加え、繰り返し言うとより覚えてくれます

例えば、緑色のボールを持って、
「これは、”みどりいろ”のボールだよ。
み・ど・り
みどり・色のボール。
みどり、みどり、みどり。
みどり色のぼーる。」
筆者はこんな感じに”みどり”という新しい単語を強調して教えていました。

子供と対話すること

一方通行じゃダメ。
子供の話もしっかり聞いてあげようってこと。

いやいや、子供は未だしゃべれないじゃないか、ってツッコミはしないでくださいね。

表情や態度をしっかりと見ていると分かることが多いです。
指差しが出来る様になれば子供の意思をより理解できるようになります。

ちゃんと子供の言いたいことを理解しようって姿勢が大切
そういう姿勢があると、子供がしゃべらなくても対話することが出来る様になります。

もちろん、単語でもしゃべれるようになればもっと理解が進みますよね。

子供の発言をしっかりと待ち、聞いてあげることで、子供のしゃべろうとする意識も高まり、より発語が増えていきます。

子供への話しかけを増やすこと。

上記の話しかけ方をしっかりと守ってたくさん子供に話しかけてあげましょう。
もちろん、子供の話も聞いてあげながらです。

それで、できる限りたくさん会話をすれば、それだけたくさん言葉を覚えることができるので、本当にたくさん話しかけを増やすと良いです。

子供の語彙数は子供へ話しかけた量によって決まるという研究結果もありますので、とにかくたくさん話しかけるべきですね。

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でも、どんな話をしたら良いのかわからない、って方も多いかと思います。
それは、あんまり深く考えなくても大丈夫。
何でも良いんです。
今の状況を実況するのでも、子供の気持ちを代弁してあげるのでも。
「たのしいね」とか「おいしいね」、「今おむつ替えてますよー」等。

他にも参考になる内容を書いていますので、下記記事もあわせてご覧ください。

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まとめ

赤ちゃんが意味のある単語を1歳半までにはしゃべるようになります。

周りの子供たちよりも早くしゃべるようにしたいのであれば、下記内容を守りながら子供と積極的に接することをおすすめします。

  • ぺアレンティーズ(声高く、イントネーション極端に、ゆっくりはっきり喋る)」で子供に話すこと。
  • 子供と対話すること。
  • 子供への話しかけを増やすこと。
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